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そっとかける

Column/Omotenashi2026年10月26日

顔が見えない電話では、声と言葉と間がすべてです。電話のおもてなしを、7つの所作に分けて考えてみます。

予約、問い合わせ、ちょっとした確認。お客様がお店や会社と最初に言葉を交わすのは、いまも電話であることが少なくありません。顔が見えないぶん、声の調子や言葉の選び方、間の取り方が、そのまま印象になります。

電話応対の品質というと「敬語が正しいか」に目が行きがちですが、お客様が感じているのはもっと広いものです。ここでは、電話のおもてなしを7つの所作に分けて考えます。

1. 待たせない(つながりやすさ)
呼び出し音の回数や、保留の長さ。ビジネスマナーでは、3回以内に出るのが目安とよく言われます。お客様の時間を大切にしているかが、最初に伝わります。
2. 迎えるひと言(第一声)
感謝と名乗り。「お電話ありがとうございます。〇〇店の△△でございます」。最初の数秒で、印象のほとんどが決まります。
3. 汲み取る(用件の聞き取り)
言葉の奥にある事情や不安まで聞き取れているか。急いでいるのか、迷っているのかで、案内の仕方は変わります。
4. 確かに伝える(案内の正確さ)
「物件によります」「時期によります」で終わらせず、目安や手順をはっきり伝えられているか。
5. 先回りする(次の行動への提案)
お客様が迷う前に、次の一歩をそっと差し出せているか。「よろしければ、土曜の午前か午後でご案内できます」。
6. 敬う言葉(言葉づかい)
正しい敬語に加えて、やわらかさと心地よさがあるか。早口や、決まり文句の棒読みは、正しくても冷たく聞こえます。
7. 余韻を残す(締めくくり)
最後のひと言で、また電話したいと思っていただけるか。名乗り直しと感謝で、電話はきれいに終わります。

→「今週の土曜、午前か午後で、内見はいかがですか。」

「よかったら、またお店にも来てください。」

3来店を勧めているが、日時が具体的でなく、次の一歩につながりにくい。選びやすい形で提案する。

七つの所作は、意識すれば誰でも身につけられます。難しいのは、拠点やスタッフによる差に気づくことと、それを毎月続けて確かめることです。そっとかけるは、facingの調査員がお客様として電話をかけ、AIがこの7つの所作で採点します。すべての点数に根拠の発言を添え、直すところには「こう言えばよかった」の言い換えを書いて、拠点ごとのレポートにまとめます。

文:そっとかける編集部(facing株式会社)